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面白きことは良きことなり

 「面白きことは良きことなり」

 森見登美彦有頂天家族」の主人公 下鴨矢三郎の口癖です。



 「有頂天家族」とは、現在2期を放送中のアニメ作品にして、その原作小説(三部作で既刊2巻)です。

 名前は元々知っていましたが、今まで作品に触れる機会をことごとく逃してしまっていて、なので早速図書館で借りてきて読んでみたのですが、

 結構分厚かったのに、途中で集中力が切れることなく物語に没頭できました。

 主人公は糺の森に住んでいる狸で下鴨家三男の矢三郎。

 普段は腐れ男子大学生に化けていて、赤玉先生という今は落ちぶれた大天狗の没落の一端を担ったために負い目を感じていて、身の回りの世話をしています。

 登場人物が皆性格が濃くて、下鴨4兄弟、プライドだけは高い赤玉先生、若い頃赤玉先生に誘拐され、弟子となり師匠を蹴落とした美女の弁天、弁天が所属し毎年狸鍋(!)を囲むため狸達に恐れられている金曜倶楽部、下鴨家と敵対関係のある夷川一族 等。

 弁天は、主人公にとって自分の父親を狸鍋として食べた仇なのですが、初恋の人でもあり、色々と複雑です。

 主人公の次兄の矢二郎は、井戸でずっと蛙に化けて生活していたら、戻らなくなってしまいしたが、すぐに諦めがついちゃう位呑気な性格をしています。

 物語を進めると、矢二郎が蛙になって井戸にひきこもった理由だったり、父が狸鍋として美味しく食べられた日の全貌だったり、いろんな謎が解き明かされてゆきます。

 上の行で、ある意味ネタバレしてしまいましたが、推理要素もありアクションもあり恋愛要素もあり、大変賑やかで、一見カオスですがちゃんと調和がとれていて大変面白いです。

 もっと早く読めばよかったとちょっと後悔してるぐらいです。